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uedai blog

日々のこと、読書日記、徒然なるままに思うところ

ラッシュ・人生


伊坂 幸太郎
Amazonランキング:910位
Amazonおすすめ度:


伊坂幸太郎2作目の『ラッシュライフ』です。
伊坂幸太郎は『重力ピエロ』以来、独特の洒落た?言い回しとかが嫌いで敬遠していたのだけど読んでみた。
…悔しいが、面白いぜ…


内容は、大金持ちの画商戸田と女性画家志奈子、泥棒の黒澤、新興宗教の教祖に惹かれる河原崎と指導役の塚本、女性精神科医京子とサッカー選手の青山、無職の豊田、この5つの物語が仙台の街で交錯し、それぞれの物語に新たな未来をつける…的な。よくわからん。説明しようがないなぁw


最初、『ドミノ』的なアレでしょって思って読んでたんで、それぞれのキャラが遠い距離にいて進行しているのが無理矢理感あるなぁと思っていたんだけど、それは違った。
間違っていたのは時間なんです。

まず、それぞれの物語は別時間でスタートしていて、順番に起こり、途中交錯しつつ、結末へ向かうような話になっています。
途中までは、伏線やらそういうことを匂わせる行動が多々あるので、見逃さないように。
最後に種明かしってことで、いろいろやっています。

『ドミノ』は、同じ時間に同じ場所という限定した中に詰め込めるだけ詰め込んで常に交錯しているような作品でしたが、『ラッシュライフ』は、所々で交錯して最後はそれぞれの物語に戻っていく、そういう作品です。
収束するか、拡散するか。
どちらにせよ、時間の差があるのだから違いますね。


相変わらず、伊坂幸太郎節?が炸裂ってことで、引用やらなんやらで洒落た感じになっているみたいですよ。
僕はよく分かりませんがw


あと解説がものすごいわかりやすいですね。
本書に限らず、伊坂幸太郎の作品や本人に対する評価みたいなのも語っていて、これだけで伊坂幸太郎初心者にとって初めに読む価値がありますよ。
タイトルの『ラッシュ』の下りが一々出てくるのは確かに若干鬱陶しいですが、全体として練り込まれた良い作品だと思います。