uedai blog

日々のこと、読書日記、徒然なるままに思うところ

サンクチュアリ

なんとなく恩田陸読みたくて古本屋行ってきた感じ。



恩田 陸
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内容
舞台は伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くの生徒が実家などちりぢりになる中、3人と1人の少年が居残りを決めた。それぞれ事情を抱えた4人が巻き起こす7日間の共同生活。


まああれですね。
少女漫画的男子校生活。
これが一番しっくり来る言葉かしら。


男子校と言えば汗の饐えた臭いと汚れきった教室とあほな生徒、そして青春を半分損しているような生活というのが実態なのでしょうが、まあそこは小説の世界。まさにドラマの展開があります。


最初に、寮という不変かつ切り離された世界が舞台ということで、それぞれのキャラクタは干渉を避ける体質であることを書いているのが分かりやすい。
そのため、その後の助け合いとか友情とかの深化がよりよく見えてくる。


それぞれのキャラクタも立っているし、テンポ良く読めるのが良い。
ただ、主人公?の美国のキャラが薄いのが難点。
というか能力的に他が飛び抜けすぎなんだなw


あのころの学校って自分だけの世界って感じで誰にも侵されない領域で、そして自分に正直でいられる場所だった。
友情のみの青春、を表した一冊という感じ。



恩田 陸
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内容
「いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ……。」時を越えて出会う男と女の切ないラブストーリー。


織り姫と彦星、のような感じ。
たった一瞬の出会いのための一生。運命。
それでもその瞬間の愛に二人は満足でき、次の出会いを約束し別れを告げる。


ストーリーの根本は大好きだけど全体はしっくりこなかったなぁ。


というのも、最初の方は、出会いと別れの悲痛さと運命について書いていて、今後の悲劇に期待大だったのだけれど、流れは一変、歴史的超大作になってしまったからなぁ(苦笑


まあ最後の別れ方は予想の範囲だけど、もうちっと余韻を高められるような気がする。