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uedai blog

日々のこと、読書日記、徒然なるままに思うところ

恋文の技術

恋文というのは、意中の人へ差し出すエントリーシートでしょう。就職といい、恋人といい、俺にはエントリーする能力が根本的に欠けているのだと思います。このまま手をこまねいていては、人生にエントリーできなくなる。(p.185)


森見 登美彦
ポプラ社
発売日:2011-04-06


ということで森見登美彦の「恋文の技術」を読了。
いやー久々に森見節を読んで楽しくなりました。早く有頂天家族を読まなきゃならん。
ところで、なんと前回の日記から3ヶ月弱時間が経っているという・・・!なんということだ!これは良くない!もう少し本を読みましょう!ということで、もうちょい読む量を増やしたいところ。というより、読書感想文ブログに成り下がっているのは気のせいだろうか。


あらすじ

クラゲ研究のために、京都から能登半島の研究所へ送り込まれた大学院生守田一郎が、いかなる女性をも篭絡することができる「恋文の技術」を会得し、恋文代筆のベンチャー企業を起こすため、文通武者修行と称して、友人らに大量の手紙を送り始める。そして、手紙を送り続ける中で守田はあることに気づく・・・文通の果てには一体何が待ち構えているのか?全世界が泣いた、ハートフルギャラクシーファンタジー。オパイバンザイエ!宇宙的規模の愛の物語を目撃せよ!


構成が面白い。全てが主人公守田一郎が送りつけた手紙の内容で構成されている。これがみそなんだなぁ。オモチロイ。
様々な人に対して手紙を送り、それらを時系列に並べることで、それぞれの時間に起こっていることがより立体的に現れてくるんです。これは何回かチャレンジしているから常套なのかな。今回は漱石書簡集に影響されたみたいですけど。


これだけの手紙を読ませるおもしろ文体もさることながら、エピソードの実益の無さはやはり森見節というしか他にない。
ぜひとも守田流恋文の技術の真相を自分の目で確かめていただきたい!