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日々のこと、読書日記、徒然なるままに思うところ

Eternal Sunshine of the Spotless Mind

失恋の痛みを知る、すべての人へ

エターナルサンシャイン DTSスペシャル・エディション [DVD]

エターナルサンシャイン DTSスペシャル・エディション [DVD]


ここずーーーーーーーーっと、2週間ちょっとくらいインターンで朝から晩まで会社に駆り出されていたので、なーんにもてにつきませんでしたw来週TOEICのテストなんだけどね!
まー初めてだし実力を知るという意味では素で受けた方がいいんかな^^;
んでま、夜とか暇なわけで、映画とか見たいなーと思って借りてみました。「エターナル・サンシャイン」なんかのまとめサイトで見て気になってたので借りてみた。
んで、バタフライ・エフェクト並みに心に響いたのでエントリにしようと書いてます。
ちなみに「ショーシャンクの空に」も一緒に借りて見たけど、「エターナル・サンシャイン」の方がぐっときたな。「ショーシャンクの空に」も良い映画だったけど、そのときはこっちの方がぐっときた。


あらすじ

もうすぐヴァレンタインという季節。平凡な男ジョエルは、恋人クレメンタイン(クレム)と喧嘩をしてしまう。何とか仲直りしようとプレゼントを買って彼女の働く本屋に行くが、クレムは彼を知らないかのように扱い、目の前でほかの男といちゃつく始末。ジョエルはひどいショックを受ける。やがて彼はクレムが記憶を消す手術を受けたことを知る。苦しんだ末、ジョエルもクレムの記憶を消し去る手術を受けることを決心する。手術を受けながら、ジョエルはクレムとの思い出をさまよい、やがて無意識下で手術に抵抗し始める…… 。

エターナル・サンシャイン - Wikipedia


いわゆる恋愛ものに分類される映画なんですが、まーーー構成が難しい!なので、初見では結構混乱します。というのも、ストーリーの中で記憶を消すにあたって、現実の世界と記憶の世界が交錯し、またそれぞれの世界においても現在から過去まで様々なシーンが断片的に登場するので、現実、記憶、現在、過去のどこに位置するのかわかりにくく、シーンごとの繋がりもわかりにくい。
しかーし!ここがこの映画の神髄です。なんていったって「記憶、思い出」を扱った映画ですからね。だからこそ、断片的でぼんやりとした情景に表現されていて、それがまさに「記憶、思い出」の世界にぴったりなのです!
思い出してみてください。何か2,3年前の記憶とかを。最近見た夢でもいいです。今思い出してもらったような世界が映画で見事に表現されているのです。
シーンを断片的に映し出すだけではなく、それぞれのシーンの細部は表現されていなかったり(本屋のシーンで本が白くなっていくあたりとか)と細かい部分で「記憶、思い出」の世界を表現しようという取り組みがなされています。
とはいっても、断片的なので初見は本当に混乱します。自分も巻き戻してみたりしてましたw対策としては、混乱は頭の片隅に置いといて、次へ次へと見て、だんだんと全体像を見ていくのが良いと思います。まさに、記憶の中の世界のように、断片的で、全体を見ようとするとぼんやりする、だけど全てが繋がっている!この脚本は本当に素晴らしいなと思いました。


作中でジョエルは次々に消えていく記憶に対して、始めは消えて清々するといった態度を示していたけど、だんだんと楽しかった頃の記憶が消されていくと、それを消さないでほしいという意志が強くなっていきます。「この記憶だけは、残させてくれ!」と懇願するシーンもあります。そうして、どうにかクレメンタインとの思い出を消さないように逃げ回ります。
思い出が次々に消え出会いの思い出まできて、ジョエルは記憶を消すことを止めることを諦めます。出会いの思い出では、ジョエルはクレメンタインと一緒に忍び込んだ家から一人で帰ってしまいます。ジョエルは残って楽しめば良かったと後悔しますが、記憶では帰るところまでしかないため、それができない。そして、記憶を失うことを受け入れる。記憶の中のクレメンタインは「せめてサヨナラを言った事にしましょう」そして「モントークで会いましょう」と言います。ここで記憶は完全に消えます。この抵抗→受け入れるみたいな流れはよくあるパターンなんですが(バタフライ・エフェクトも世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドも)、結構自分は好きなタイプなんだなーとか思ったり。


映画のタイトルに戻ります。「エターナル・サンシャイン
日本語に直訳すると「永遠の日光」(笑) まあ、「永遠の輝き」といったところかな。
別れる手前の恋愛の思い出は残酷な物ばかりだと思います。嫌なことばかりが起きるから別れるわけですから。だけど、もう少し思い出すと、出会った頃や二人で初めてしたことなど、大切で輝かしい思い出があります。いつまでも思い出の中で輝き続ける「永遠の輝き」


失恋して気分が沈んでいる人より、今恋人とうまくいかなくて別れそうな人たちに楽しかった頃の思い出を思い出すきっかけになればいいなーと思います。